AMD Phenom II X4 940

こんにちはblog yaloo管理人の影武者です。遅れながらAMD Phenom II X4 940が着弾しましたので取り急ぎのレポをUPします。

■AMD Phenom II X4 940

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AMD Phenom II X4 940 コードネームDenbeはAMD デスクトップPC用として初となる45プロセスのCPU。入手したロッドは0850DPMW

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製造プロセスの微小化に伴いL3キャッシュはAgenaの2MBから6MBに増加されている。

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パッケージはSocket AM2+ (940-pin)である為、AM2+マザーボードであれば換装して使う事が可能。(BIOSの更新を要する場合もあります)

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BOX付属のリテールクーラーはPhenom X4シリーズとほぼ同じだ。極度なOCを行わないのであれば、リテール品でも心配はないだろう。

ちなみに今回、メモリも換装してみました。
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Corsair DOMINATORはNVIDIAとCorsairが共同開発したEPP機能を備えている。GA-MA790FX-DQ6もEPP互換マザーボードなのでBIOS上で有効にさせることが可能だ。今回は2G(1G×2枚S/T)を4880円で購入。

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EPPを有効にすることで誰でも簡単に安定したオーバークロックを行うことができる。CASレイテンシはCL=5-5-5-15で2.2V。

◆定格クロックテスト

さて気になる性能はどうでしょうか。

・システム;
CPU:AMD Phenom II X4 940 (定格 3.0GHz)

マザーボード:Gigabyte GA-MA790FX-DQ6(BIOS F6B)

メモリ:Corsair Memory DOMINATOR TWIN2X2048-8500C5D

ビデオカード:MSI  R4870X2-T2D2G-OC+PowerColor HD4870 3GPU CrossFireX

HDD:WD3000GLFS-01F8U0

光学ドライブ:PIONEER DVD-RW DVR-212 ATA Device

CPUクーラー:Zalman CNPS9700 LED

ケース:ZALMAN Fatal1ty (FC-ZE1)

電源:GIGABYTE ODIN GT_800W(GE-S800A-D1)

OS:Windows Vista Uitimate(32bit版)



■追い上げたAMD

・3Dmark06
AA: Non
Rl:1280x1024

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定格クロック(3.0GHz)でのスコアは17467をMark。ちなみにPhenom X4 9850 Agenaを3.0GHzにOCした場合のスコアは16130となっている。今回のテストではメモリの換装も含まれるので一概に言えないが、L3キャッシュが6MBに増加された効果がでているのではないだろうか。

Over clock テスト (自己責任の行為となります)
Intel Core 2 Duo E8600&GIGABYTE EP45-DS5では極々簡単に4GHzの世界に入ることができたが、Denbeの結果は如何に。Over clockにて再びBenchを実行。

◆CPUクロック:定格3.0GHz3.8GHz





・3DMARK06 An over clock challenge
AA: Non
Rl:1280x1024
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800MHzのOCによりスコアは20000を超過した。06においては明らかにCPUがボトルネックになっていたことが解る。クロックもそうだがL3が6MBに増加された効果も大きい。
※CoreTempのクロックが正しく表示されていませんね

・PCMARK05 An over clock challenge
AA: Non
Rl:1280x1024
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似たようなシステムでのPro userスコアが際立っているが、テストでのResolutionは1280×768となっている為であろう。

・CINEBENCH R10 An over clock challenge
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CINEBENCH R10もスコア10000を超える事ができた。クロックも去ることながら、L3キャッシュ6Mの効果がでているのだろう。Phenom X4 9850 Agena(OC3.0GHz)では果たせなかった値だ。

・wPrime Multithreaded Benchmark An over clock challenge

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wPrime Scores
・32M-10.215sec(3817.5MHz Deneb)
・1024M-310.505sec(3817.5MHz Deneb)


wPrimeは、大量の番号(現段階で最高320億!)の平方根を計算するマルチスレッドのアプローチを使うように設計されたベンチマーキングアプリケーションです。

・super pi mod An over clock challenge
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いきなりですが、ここにきて突然4GHz起動に拘り始めたので、ストレスを溜めないためにチャレンジしてみました。
それが、これです。
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CMOSクリアを何度行ったか忘れたが・・ついに空冷4.0GHzに到達。しかし常用はやはり無理ですね

AODの現速が4.321GHzを表示していますが、これはBIOS上でもOC調整した為によるバグかと思います。ターゲット速度はCPU-Z表示と同じになっていますね。電圧もCPU-Zの表示が正しいです(AODでは1.45vが最大でした)

上記BenchMark群をクリアできたのは3.8GHzであった。期待の4GHz超えは叶ったが、一般的使用(ブラウザやメールなど)はできたものの、BenchMark群をクリアすることはできず、常用可能なクロックは予想に反し今一歩に留まる結果となった。

4GHz起動に達するにはかなり試行錯誤した事は確かだ。BIOSの設定次第では安定動作も見込めたかもしれないが、仮にそうだとしてもIntel Core2 E8xxxやQX9xxxなどのように4GHzのOCを定格電圧にて起動、常用できるといった内容には程遠い世界であることは間違いない。とは言え先を見れば、GPUのマルチコア並列処理を利用した演算処理が普及していく事でCPUの高クロック化は穏やかに終息していくでしょうから、そう気にしていく問題でもないのでしょうね。現にTMPGEnc 4.0 XPress(株式会社ぺガシス)ではNVIDIA社の提供する技術CUDAをサポートしています。今後このようなソフトウェア群が多くでてくるでしょう。

3DMARK06においては800MHzのUPで筆者システム初の20000オーバーを得る事ができ、感動した次第です。現状において常用範囲のボーダーは3.7GHzから3.8GHzあたりかと思いますがどうでしょうか。しかしながら、45プロセスを活かし空冷3.8GHzの常用を可能としたPhenom II X4 940の登場はAMDにとって大きな一歩だと見るべきでしょう。

OCに必要な設定はBIOS上で行うのが定石と言われるが、筆者の場合、今回はBIOS上の設定は全てAUTOにし、OS上でAODによるOCを試みた。

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CPUコアの乗数はx18.5、HTは最大値となるx9、Bus spは206MHz、CPU Vidは1.3750~1.40に設定。ただしCPUの電圧は起動させるアプリケーションによって区々に表示されるので注意したいところだ。今回はこの設定が一番安定した分けですが、チューニング方法は何通りもありますのでいろいろ試してみるのもいいでしょう。

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極端な例ですがAODでは4コアの乗数を個々にチューニングできるので、耐性があるコアのみUPさせていく方法もあります。

AMD OverDrive
AOD 2.1.5は過去のVerに比べてかなり使えるようになったが、電圧やCPUクロック等が正しく表示されていない場合があるので注意したい。AODを使用したチューニング時は他のユーティリティソフト等を併用するなどして監視する事をおススメします。

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3.8GHzの設定でありながら表示されているクロックは4GHzを超えた値に・・・。この時点で電圧も1.31vではなく正確には1.37vを超える値となっている

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ところで余談ですが・・・
DC ModeがUngangedになっていますが、これは故意に設定したものではありません。Gigabyte GA-MA790FX-DQ6のBIOSをF6BにしたところBIOS画面上から「Unganged/Ganged」の選択項目がなくなり、設定することができない為です。強制的にUngangedになっている分けですね。近いうちに発売されるであろうAM3においてGanged Modeは無用になるのでしょうか

OCCT(OverClock Checking Tool) 2.0.0a
OCCTはCPUに過度なストレスを加えるOverClock Checking Toolだ。このToolで最低1時間のCheckをパスできれば、ほぼ完璧に常用が可能であると判断してもいいだろう。

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3.8GHzにおいては3DMARK06やwPrime Multithreaded Benchmarkをパスしたものの残念ながらOCCTでの完走は果たせなかった。

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最終的に難関を突破できたクロックは3.6HGz(v 1.360)。Max Tempは55.5℃の結果となった。

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ちなみに同ToolでCheckしたPhenom X4 9850 Black Editionの結果は3.0GHzがボーダーライン、Max Tempは60℃となっている。

■CPU温度
前記したシステムにおいてPhenom II X4 940のアイドリングと高負荷時のTempは下記の通りです。
(CPUクロックは3.8GHzの状態。尚、OCCTのテスト結果は含まない)

Min:42℃ (稼動しているアプリケーションが多々ある状態なので38℃~42℃とみてください)
Max:53℃

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※3.8GHzでBench Mark時のMax Tempが53℃は納得できる数値でしょう。

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筆者としてはAMD Phenom II X4 940の性能に満足した次第ですが、迷われている方はAM3の登場を待ってからでもいいかと思います。



追記:2月5日

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K10STATを使用して4GHz π焼き完走。但し06MARKは未完走でした。CPU冷却は空冷の限界でしょうか。
全てのテストは以上として、3.6GHz常用を継続していきます。

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その他、気が付いた点がありましたら随時UPする予定です。ではまた!

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